読書

亡国のイージス(福井晴敏・講談社文庫)

やっと借りられた。 はっきり言って凄い。上巻を半分ぐらい費やして主要登場人物について描き、残り半分で事件発生。 そして下巻で解決へ向けての騒動が描かれる。 登場人物たちに感情が込められて生き生きと動いているのが何よりもいい。 緻密に組み立てら…

姑獲鳥の夏(京極夏彦・講談社文庫)

……を読んでる途中。 厚さが半端じゃない上に中身もかなり濃いので読了までには時間がかかりそう。

殺しも鯖もMで始まる(浅暮三文・講談社ノベルス)

まあまあだった。以上。 ……いや、読んだのが1ヶ月程度前なのでどんな話だったかしか思い出せないんですよ。 つまらなくはなかったですけど面白いってわけでもなかったです。 密室本ランクだと浦賀以上石崎以下。ただし浦賀との間には越えられない壁あり、み…

QED 式の密室(高田崇史・講談社文庫)

この人の作品は歴史ネタと現在の事件が巧みにリンクしている。その技術はかなり凄いと思う。 今回も手堅く良作。また、「式」というものに対する作者の意見もなかなか説得力が高い。 密室本の中でも1,2を争う出来だと思う。オススメ。次はおそらく「ウェ…

コズミック(清涼院流水・講談社ノベルス)

第2回メフィスト賞受賞作。第3回受賞作の六とんとあわせてメフィスト賞の方向性を決定付けたと語られることも多い作品。 滅茶苦茶分厚い。2冊分一気に読んだような気がする。 内容はミステリーを期待すると酷い目にあうと思う。 しかもこの分厚さだから期…

UNKNOWN(古処誠二・講談社ノベルス)

第14回メフィスト賞受賞作。 手堅く良作。厳重に警備されている自衛隊の隊長室だったかに仕掛けられた盗聴器の犯人を捜す話。 長編で死人が出ないミステリーというのは結構珍しいと思います。 空気は自分好み、というかハサミ男を思い出しました。 読んで…

積読本リスト

コズミック【第2回メフィスト賞】(清涼院流水・講談社ノベルス) 銀の檻を溶かして【第11回メフィスト賞】(高里椎奈・講談社ノベルス) UNKNOWN【第14回メフィスト賞】(古処誠二・講談社ノベルス) ウェディングドレス【第16回メフィスト賞…

日曜日の沈黙(石崎幸二・講談社ノベルス)

第18回メフィスト賞受賞作。密室本ではなかなか高評価の石崎幸二だがこちらもなかなか。 軽いノリのミステリーを求めている人にはオススメ。

Jの神話(乾くるみ・講談社ノベルス)

第4回メフィスト賞受賞作。 某所にて『しかし、エログロなホラーにちょっと興味がある人以外には、そうそう推薦できない作品であろう。』 と書かれていたが、確かにこれはミステリーではなくてホラーである。というかこれをミステリーと言う奴は一発殴りた…

Twelve Y.O.(福井晴敏・講談社文庫)

すごく久しぶりに読んだ本の感想を書いたからどういう書式で書いてたか忘れてた。 やっぱり定期的に更新しないとダメですね。まあそういう話ではなくて。 『終戦のローレライ』(映画の題名は『ローレライ』)に続いて『亡国のイージス』も映画化された福井…

ラグナロク洞(霧舎巧・講談社文庫)

二転三転の結末はなかなか面白いと思うのだけれど、あまりにも二転三転しすぎてわかりにくい。 そういえばデビュー作(ドッペルゲンガー宮)もこんなんだったなあ、と思った。 いや、デビュー作に比べればわかりやすくなってきてるんですけど。 もうちょっと…

浦賀和宏殺人事件(講談社ノベルス・浦賀和宏)

自虐ネタ。うちのクラスの面々の自虐を聞いてるだけでお腹いっぱいです。 と思ったらそれが伏線になっているという驚きの展開。でも自虐ネタが評価を下げまくり。そんな本です。 自虐ネタに耐えられる人にはオススメ?

樒/榁(講談社文庫・殊能将之)

名探偵石動シリーズ4冊目。……とは言ってもそれはノベルス版の話で文庫では『鏡の中は日曜日』に同時収録されてました。 こちらもそこそこの出来。密室としては既出のトリックであまり驚きはしませんでしたが登場人物や展開は好きですね。 読んで損なし、と…

鏡の中は日曜日(講談社文庫・殊能将之)

名探偵石動(いするぎ)シリーズ3冊目。文庫版では『樒/榁』同時収録。 というわけでこの本を『樒/榁』目当てで購入して『鏡の中は日曜日』は前座のつもりで読んでみました。 ……前座にしておくのはもったいない出来でした。 まず帯に仰天させられ、警戒し…

捩れ屋敷の利鈍(森博嗣・講談社文庫)

エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る”メビウスの帯”構造の巨大なオブジェ様の捩れ屋敷。 密室状態の建物内部で死体が発見され、宝剣も消えた。そして発見される第二の死体。 屋敷に招待されていた保呂草潤平と西之園萌絵が、事件の真相に至る。 S&…

歪んだ創世記(積木鏡介・講談社ノベルス)

第6回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞受賞作全作品読破企画・第18弾。 うーん、歪んだ話だ。 こういう変な技は清涼院の得意技かと思ってたのですが(酷)。 トンデモ系の話が好きな人はオススメ、かな。 個人的には嫌いじゃないなあ、こういう話。

カニスの血を嗣ぐ(浅暮三文・講談社ノベルス)

嗅覚が異常に発達した男の話。ミステリーというよりはサスペンスに近いと思う。 結構面白かった。少なくともこの中では評価は上位に位置します。 絶版だったせいでリクエストされたにもかかわらず図書室に入らなかったいわく付きの本ですが図書室にも入れて…

袋綴じ事件(石崎幸二・講談社ノベルス)

密室本なのにまともにミステリーだ! なにしろ同時に買った他2作がネタとしか思えないような内容だったので警戒していたのですが、実にまっとうなミステリーでした。 というか結構好きだなあ、この話。 密室本ということで警戒している人にも結構オススメで…

秘密室ボン(清涼院流水・講談社ノベルス)

クソだと言われていたけどネタで買ってみた。ネタにはなった。OK。

月長石の魔犬(秋月涼介・講談社ノベルス)

第20回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞受賞作全作品読破企画・第17弾。 この作品はどっちかというと佐藤友哉の『フリッカー式』のような壊れ系の話だと思った。 まあ、『フリッカー式』ほど突き抜けてはいないけれど…… これもまた普通。というか地味(…

蜜の森の凍える女神(関田涙・講談社ノベルス)

第28回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞受賞作全作品読破企画・第16弾。 普通。でも個人的には結構好みの話でした。 うーん、普通すぎてかえって印象が弱い…… これで半分読破。残りの半分は古本屋で探すか図書館で借りるか…… どちらにせよ時間がかかり…

14歳、ルシフェル(中島望・講談社ノベルス)

この人のメフィスト賞受賞作は自分の苦手なバトルものということで敬遠していたのですがこの作品は某書評サイトでお勧めされていたので買ってみました。 70年代B級アクションが、どこをどう間違ったらこうなってしまったのか。 壮絶な復讐劇、その動機は…

遠足の帰り道

南草津のブックオフに寄ってみた。南草津駅からでも往復20分ほどかかった。 新快速を見逃して普通に乗ったりした時間も含めれば1時間半は費やしたと思う。 これは寄り道と言っていいのだろうか? ま、それは置いといて。 戦利品 歪んだ創世記(積木鏡介・…

死都日本(石黒耀・講談社)

第26回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞受賞作全作品読破企画・第15弾。 ミステリーが受賞することの多い同賞において火山小説で受賞した珍しい作品。 作者の火山に対する愛とか火山の恐ろしさとかがひしひしと伝わってくる。 とにかくスケールが桁違い…

極限推理コロシアム(矢野龍王・講談社ノベルス)

第30回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞受賞作全作品読破企画・第14弾。 ちなみに今までの読破作品は以下のとおり。(読破順) クビキリサイクル(西尾維新・第23回受賞作) ドッペルゲンガー宮(霧舎巧・第12回受賞作) ハサミ男(殊能将之・第1…